重ね煮は食養料理家の故小川法慶先生(1910-1994)が考案されました。小川先生は東洋の思想、陰陽調和の考え(注)を自らの生活の全てに反映されることを実践しつつ、周りに集まる人々にも伝えていたそうです。

重ね煮を学んでいく中で小川先生の言葉として『お鍋の中に宇宙をこめた』と聞いたことがあります。身体のめぐりに気付き、陰と陽の気は調和しつつも止まる事無く常に動き続けるものだと改めて理解出来た時、その言葉に納得ができました。

重ね煮はただ順番に野菜を重ねて煮たものではなく陰と陽の野菜が重なり、火の熱によって循環が生じる。それは陰陽(宇宙の理)がめぐった食べ物と言えるからです。

重ね煮教室を開催すると「食べているうちに身体がポカポカしてきた」とおっしゃる方が多くいます。

そういったことからも【重ね煮はめぐりのある食事。だから身体のめぐりも良くなる】ことを確信しています。

(注)中国古代の思想で、陰と陽という2種類の気が自然(宇宙)に存在し、それらはお互いに対立、または依存し合いながら万物を形成しているという考え方

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